筑波大学
国際統合睡眠医科学研究機構
中島研究室
研究室概要
心理学とテクノロジーで睡眠の問題を解決する
私たちの研究室では、睡眠の問題を抱える当事者やその周りの方がよりよい生活を送れるように、臨床心理学とテクノロジーという2つの手法で以下の研究を進めています。
- ・デジタル技術を用いた次世代の心理療法の開発
- ・日常生活下や心理療法中のマルチモーダルデータによる不眠症治療の反応性予測
- ・睡眠障害に対する心理療法の社会実装研究
- ・周産期から就学前幼児、児童・思春期の睡眠の問題と養育者のメンタルヘルス
- ・生成AIを用いた共感力の自動評価、模擬患者さん・セラピストチャットボットの実装
- ・医療コミュニケーションに関する研究
研究プロジェクト
-人間拡張技術を活用した
心理療法-
-遠隔心理療法-
コミュニケーション
-精神科を受診する
子どもの支援ニーズ調査-
睡眠研究
-心理療法のデータバンク-
-睡眠障害データバンク-
-心理療法を"実装"する-
-看護師さんの
メンタルヘルス支援-
-非言語データから心理療法の
解析モデルを確立する-
-心理療法中の言葉から
心理療法を評価する-
にアプローチする
-夜型の問題に対する
遠隔心理療法-
認知行動療法を実装する
効果的な介入とは
メンバー
中島 俊
Shun Nakajima筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構 主任研究員
博士(医学) ・臨床心理士・公認心理師
准教授https://researchmap.jp/shun.nkjm
【研究をはじめたきっかけ】
臨床に活かす
修士課程卒業後、臨床心理士として精神科クリニックに勤務していましたが、当時お世話になっていた先輩から“睡眠障害に対する心理療法が熱い!”と研究の道に誘っていただいたことがきっかけです。
睡眠を学べば学ぶほど、精神科の患者さんの困りごとの解消に睡眠医学の知見が役立つことを痛感し、臨床に生かすことができればと自分でも研究を行うようになりました。「(あなたは)臨床のほうが向いている」というお言葉をいただきますが、援助職にとって臨床 or 研究のゼロイチ思考はもったいない精神で仕事をしています。
【趣味】
ビカクシダ栽培・アウトドア・アート
着生シダ植物で、鹿の角のように葉が伸びるビカクシダ(コウモリラン)の栽培にはまっています。手がかかる植物ですが、その分成長も早く、増えてきた株を友人におすそ分けして、栽培仲間を増やしています。
茨城にきてからは自然が近く、テンカラ釣りを再開し、地形図を見ながら車を走らせ、釣りやキャンプをして楽しんでいます。また若手アーティストの手ごろな値段で購入できる作品をコレクションすることにもはまっています。同年代や若い人が作る作品は鼓舞されるので応援の意味も込めて課金しています(購入の言い訳です)。
【研究をはじめたきっかけ】
コミュニケーションを目に見えるようにする
もともと「相手の表情や声質から感情を読み取る」みたいなものに興味があったのですが、大学で心理学を学んでいた中でそういった曖昧な要素が数値などで目に見えるものになれば、より生活しやすくなる場面や人がいるのではないかと思い、研究してみたいと思い始めたのがきっかけです。
【趣味】
映画鑑賞・カメラ
映画に出てくる人物ももちろんですが、景色や空気感などを味わいながら鑑賞するのが好きです。カメラは、最近だとフィルムカメラにはまっています。枚数が限られている中で画角を試行錯誤しながら撮るのが楽しいです。
【研究をはじめたきっかけ】
学生時代から、医療従事者が直面するメンタルヘルスや睡眠の問題といった課題に強い関心を抱いていました。そうした問題に対して、適切な対策を講じることの重要性を痛感し、将来はこの分野で研究を行い、少しでも社会に貢献したいという思いがあります。近年、アプリケーションやAI技術の目覚ましい発展により、これらを活用した革新的なアプローチが可能になりつつあります。こうした最先端のテクノロジーを駆使することで、医療従事者の方々のメンタルヘルスや睡眠の質の向上に寄与する、効果的な介入方法を見出せるのではないかと考えています。
【趣味】
ギター演奏(アコースティックもエレキもどちらも弾きます)。 また、最近はウイスキーにはまっています。ジガーカップとマドラーで丁寧にハイボールを作るのが好きです。いつかウイスキーの聖地であるスコットランドのアイラ島に行ってみたいです。
【研究をはじめたきっかけ】
患者さんとのかかわりの可視化
臨床実践で出会う患者さんとの関わりを学んでいる時にPIである中島先生の講演を聞いたのがきっかけでした。現在は複雑性の高い状況で「何をどのように伝える」ことが行動変容に繋がるのかエビデンスを持って伝えることを目指しています。
【趣味】
デバイス・散歩
最近はデバイスやアプリで自分の情報を客観的に確かめることにハマっています。たくさんデバイスがある中で、それぞれに特徴があって興味深いです。休日は街を歩いたり、自転車で巡ったりしています。
菅原 由美子
Yumiko Sugawara客員研究員
香本 円香
Madoka Koumoto客員研究員
発表業績
UNDER CONSTRUCTION
資料
各資料はこちら
その他
研究員・学生・研究メンティ・研究生等の受け入れ
【学生】
現在、IIIS中島研究室では学部学生の受け入れは行っておりませんが、2024年4月より筑波大学大学院人間総合科学学術院心理学学位プログラム(https://www.human.tsukuba.ac.jp/psychology/)にて、博士前期(修士)・博士後期の学生の受け入れを行っています。DCやPD等の受け入れも可能です。
またIIISでは、IIIS機関長の柳沢さんがプログラムコーディネーターを務める国内外の大学・研究機関・民間企業等と組織的な連携を行いつつ、世界最高水準の教育力・研究力を結集した5年一貫の博士課程学位プログラム”卓越大学院プログラム(https://www.jsps.go.jp/j-takuetsu-pro/)もあります。こちらはダブルメンター制となっており、学際的な研究にご興味のある方はこちらも進学先としておすすめです(現時点で中島が直接担当することはできませんがご相談ください)。
中島研が所属するWPI-IIISは世界から目に見える研究拠点を目指す世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)の一つであり、日本を国際的な頭脳循環の一極に位置づけるための活動であるWPIアカデミー”に採択されています。WPI-IIISに所属する修士・博士の学生はWPIアカデミーの支援(リサーチアシスタント)の対象となり、すべての学生ではなりませんが、申請して採択された方は研究室の研究に携わりながら修士の学生は月額およそ9万円、博士の学生は月額およそ15万円の支給を受けることもができます(DC等の公的資金受給者は対象外)。
またWPIアカデミーのリサーチアシスタントだけでなく、中島研で獲得した競争的資金を財源としたリサーチアシスタントや研究補助員も募集していますので、進学にあたり金銭的に不安を感じている方はご相談下さい。
【メンティー・研究員の受け入れ】
中島研メンバーが専門とする研究領域について、中島研メンバーがメンターとして研究の指導を行うことも可能です。これから研究を行いたいと考えているけど研究のノウハウに不安を感じている方などおりましたらご相談下さい。
研究領域に限らず、メンターとして競争的資金獲得のサポートも行っています。どちらも共同研究等が前提になります。無給で研究に携わりながら研究を学ぶ研究生等も受け入れ可能です。
アクセス
筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構
〒305-0821茨城県つくば市春日1-2 高細精医療イノベーション棟502
TEL:029-859-1858
メールアドレス:cbt-bsm(at)behavior-science.jp ((at)を@に変えてください)