2025/07/07
中島俊(PI)が共著者の国際共同研究論文がInternational Journal of Cognitive Behavioral Therapyに採択されました。

中島俊(PI)が共著者の国際共同研究論文がInternational Journal of Cognitive Behavioral Therapyに採択されました。
【研究概要】
近年、抑うつや不安などを抱える若年成人において、ストレス対処能力や感情調整の特性が精神的健康と密接に関連していることが指摘されています。中でも、不安感受性(Anxiety Sensitivity: AS)や苦痛耐性(Distress Tolerance: DT)は、不適応的なストレス反応や回避行動と関連し、うつ病や不安障害のリスク要因となりうる重要な心理的構成概念です。本研究では、日本の臨床集団および非臨床集団において、これらの心理特性を測定する尺度であるASI-3およびDTSが、文化的背景や症状レベルの違いを超えて一貫した構造的特性(測定不変性)を有するかどうかを検証することを目的としています。2,600名以上の成人を対象としたウェブ調査データに基づき、多群共分散構造分析(CFA)を用いて分析した結果、両尺度ともに構成概念の妥当性および因子負荷の等価性が確認され、一部項目を除いて平均値の比較可能性も支持されました。これにより、ASI-3およびDTSは日本においても臨床研究・実践の双方において信頼性の高いツールであることが示されました。
【論文情報】
DiPietro, C.P., Nakajima, S., Oe, Y. et al. Measurement Invariance of the Anxiety Sensitivity Index-3 and Distress Tolerance Scale Across Japanese Clinical Populations. Int. J. Cogn. Behav. Ther. (2025). https://doi.org/10.1007/s41811-025-00259-y
>>> 論文はこちらから(https://link.springer.com/article/10.1007/s41811-025-00259-y)
【研究概要】
近年、抑うつや不安などを抱える若年成人において、ストレス対処能力や感情調整の特性が精神的健康と密接に関連していることが指摘されています。中でも、不安感受性(Anxiety Sensitivity: AS)や苦痛耐性(Distress Tolerance: DT)は、不適応的なストレス反応や回避行動と関連し、うつ病や不安障害のリスク要因となりうる重要な心理的構成概念です。本研究では、日本の臨床集団および非臨床集団において、これらの心理特性を測定する尺度であるASI-3およびDTSが、文化的背景や症状レベルの違いを超えて一貫した構造的特性(測定不変性)を有するかどうかを検証することを目的としています。2,600名以上の成人を対象としたウェブ調査データに基づき、多群共分散構造分析(CFA)を用いて分析した結果、両尺度ともに構成概念の妥当性および因子負荷の等価性が確認され、一部項目を除いて平均値の比較可能性も支持されました。これにより、ASI-3およびDTSは日本においても臨床研究・実践の双方において信頼性の高いツールであることが示されました。
【論文情報】
DiPietro, C.P., Nakajima, S., Oe, Y. et al. Measurement Invariance of the Anxiety Sensitivity Index-3 and Distress Tolerance Scale Across Japanese Clinical Populations. Int. J. Cogn. Behav. Ther. (2025). https://doi.org/10.1007/s41811-025-00259-y